日本橋百年の歩み

架橋100周年を迎えた日本橋 その歩みと見どころ

当時の市区改正計画により、明治44年(1911年)にそれまでの木造から現在の石造二重アーチ橋となった日本橋は、今年の4月3日に架橋100周年を迎えました。全体のデザインを担当した妻木頼黄(つまきよりなか)は、左右対称のルネサンス様式を基本としながら橋のいたるところに和風の装飾を施し、今も色あせることなく、その美しい姿を私たちに見せてくれています。

架橋当時の日本橋(中央区立京橋図書館蔵)

架橋当時の日本橋(中央区立京橋図書館蔵)

100年前の日本橋開通式の様子

100年前の日本橋開通式の様子

50年前(1961年)の日本橋

50年前(1961年)の日本橋
(中央区立京橋図書館蔵)

現在の日本橋

現在の日本橋

交通の要所だった日本橋は、歴史を今に伝えながらも積極的に国内外の新しい文化を取り入れてきました。中央通り界隈には今も多くの老舗や古い建造物が残されている一方、時代とともに新しい商業施設が誕生し、そこから新たなトレンドも発信されています。そして日本橋架橋100周年を迎えた今年、100年前に多くの人々に祝福された開通式同様、中央通りで華やかなパレードが実施されます。毎年恒例の「日本橋・京橋まつり江戸活粋パレード」に加え、今年は特別に「日本橋架橋100周年記念まつり」も同時開催。日本の中心地・日本橋にふさわしく、全国各地のお祭りがパレードに参加するほか、各地名産品の屋台も登場するので、ぜひ楽しんでください。

名橋「日本橋」のあゆみ

江戸幕府の誕生とともに建造された日本橋は、最初は木造の橋でした。架橋翌年には五街道の起点に定められ、陸運・水運の中心地として栄えます。当時は、西南橋詰に幕府のお触れが掲示される高札場があったほか、北岸一帯に魚市場が広がっていました。その後、何度も改修や架け替えを繰り返し、明治44年(1911年)に現在の石橋が完成。震災や戦災をくぐり抜けた橋は、その和洋折衷の美しいデザインが評価され、平成11年(1999年)に国の重要文化財に指定されています。

1603年(慶長8年)

初代日本橋創架

1604年(慶長9年)

幕府により日本橋が全国街道の
総起点に

1872年(明治5年)

木造最後となる改架

1911年(明治44年)

現在の石造二重アーチ橋を架設。
同年4月3日に開通式

1923年(大正12年)

9月1日、関東大震災発生

1944年(昭和19年)

東京大空襲

1963年(昭和38年)

日本橋上空に首都高速道路開通

1999年(平成11年)

現役の国道道路橋として初の
重要文化財に指定

2011年(平成23年)

4月3日に架橋百周年を迎える

現在の日本橋

現在の日本橋のプロフィール

所在地 東京都中央区日本橋室町1-1
開通日 明治44年(1911年)4月3日
橋長 約49m / 幅員 約27m / 総工費 53万3890円(当時)
※明治44年当時の1万円=約1,090万円 / 様式ルネサンス様式の二重アーチ道路橋

日本橋の見どころはココ!

  • 写真:日本国道路元標

    日本国道路元標

    江戸時代に五街道の起点だった日本橋は、明治以降も全国道の起点に。その印として橋の道路中央には道路元標があり、北詰の広場でその複製版が見られる。

  • 写真:麒麟像

    麒麟像

    「日本橋から飛び立つ」イメージを込めた麒麟像。2012年1月に公開される東野圭吾原作の映画『麒麟の翼~劇場版・新参者~』は、まさにここが舞台!

  • 写真:橋柱の銘板

    橋柱の銘板

    明治に完成した現在の日本橋だが、その銘板の文字を書いたのは江戸幕府の最後の将軍、徳川慶喜。江戸時代の面影を残そうと、当時の東京市長が依頼した。

  • 写真:夕暮れ時の日本橋

    夕暮れ時の日本橋

    ライトアップされた夕暮れ時の日本橋。昼間の姿からは一変、ぐっとロマンチックな印象で、時代の最先端を走っていた架橋当時の華やかさがしのばれる。

  • 写真:焼夷弾跡

    焼夷弾跡

    昭和19年(1944年)の東京大空襲では日本橋にも焼夷弾が降り注いだ。写真の茶色のシミほか、欄干などにも黒いシミやへこみが今も生々しく残されている。

  • 写真:船着場

    船着場

    江戸時代には多くの船が行き交っていた日本橋。その舟運都市としての魅力を今に伝えるため、今春、架橋百周年を記念して東南橋詰めに船着場が造られた。

日本橋に青空を取り戻す

大空を見上げながら、堤防広場でひと休み。
―地元では名橋「日本橋」保存会が中心となって、日本橋の再生計画を進めています。理想イメージは、人と自然が共存する街。そのため、高速道路の移設運動だけでなく川の浄化活動も積極的に行い、将来的には河岸に憩いのスペースを設けるなど、より人に気持ちよく、より人々でにぎわう街づくりに取り組んでいます。

未来の日本橋